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「何なのあの人…」
やっとの思いでホテルに戻った僕は
そのままベッドに沈み込んだ。
仰向けになって広い天井を見つめる。
指で唇をなぞれば、さっきのキスを思い出す。
不思議だった。
あの人にキスをされたとき、不意打ちって感じだったけど
電気のようにビリビリとした快感が体中に駆け巡った。
あんな感覚、生まれて初めてだったから、凄く戸惑った。
もしあのまま素直にキスを受け入れてたら、
僕はあの人に心を奪われていたかもしれない。
今まで何百人と抱かれてきたけど、本当に初めての快感だったから…
俺は慌てて枕に顔を沈め、あの人とのキスをかき消そうとした。
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