~世界一~

7/7
前へ
/107ページ
次へ
「心配してたの。大丈夫かなって。あんなフニャフニャ、生きていけるのかしらって」 「…は、い」 フニャフニャって。そこまでひどくは…… 困っているわたしを見て お義母さんが、少ししんみり でも とても 優しいカオになる 「でも、怜果ちゃんが貰ってくれて安心したわ」 「え…」 「あのこ、三輔。怜果ちゃんを好きってことじゃ、世界一よ。保証する。……あなたのためなら、きっと頑張るわ。権田酒店、安泰よ?」 「っ……はい」 静かな店内に、わたしの鼻水をすする音が響く。 もうすぐ 、わたし 世界一の花嫁になる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おしまい・・・
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

242人が本棚に入れています
本棚に追加