運命悪戯《トリックデスティニー》

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「そう、運命悪戯(トリックデスティニー)……」 「運命悪戯(トリックデスティニー)……だとっ!?」 「いや、普通にふりだしに戻るだけじゃん」  そう、俺の友達、タイチが出した目は5。一見、大量に進むことができる数字だが、タイチの駒のマスから5マスは、ちょうど『ふりだしに戻る』のマスだったのだ。 「勇者タイチよ、お前の命運は尽きたも同然。  おとなしく負けを認めるがいい」 「……っ!まだだ!  まだ、希望はあるんだ!!」 「勇者なの!?  高校生にもなって勇者とか言ってんの!?」
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