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「あり得ないでしょ?当然よね。私だってはじめは驚いたもの」
黒アリスはうんうんと頷く。
「じゃあ、どうするの?人に聞いても凄く時間が掛かる気がするんだけど…」
アリスは俯きながら呟く。
「まあ、そうよね。だけど大丈夫よ。すぐ見つかる」
黒アリスはそこまで言うと急に立ち止まり、しゃがみこんだ。
不思議に思ったアリスは顔を上げた。
「わあッ……!」
アリス達の目の前に広がっていたのは薔薇畑だった。
赤い薔薇が限りなく広がっている。
「因みにね、尋ねるのは人じゃないわ。白ウサギと同じぐらい不思議なモノに尋ねるの」
白ウサギと似たような次元のモノなら白ウサギを探すのも不可能じゃないでしょう?と、赤い薔薇に触れながら黒アリスは悪戯に笑う。
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