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「ん……」
少女はゆっくりと目を開く。
横たわっていた少女は目をこすりながら起き上がる。
周りを見渡すと、そこは森の中で、少女は古びた大樹の下にいた。
木漏れ日が少女を照らす。
「あれ……、此処は、何処?」
少女は何も覚えていなかった。
覚えていたのは、"アリス"という名前だけだった。
アリスは立ち上がると、青いエプロンドレスに付いた砂を払って歩きだした。
腰くらいまである金色の髪が風になびく。
アリスは道にそって歩きだす。
─何故だか分からないけど、こっちに行かなきゃいけない気がするの───────
アリスは何かに導かれるまま、歩いて行った。
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