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歩きだして少しすると、アリスは立ち止まった。
「…果物?」
アリスの足元には、ピンク色の桃より少し小さめの果物が落ちていた。
しかも、まるで線をえがくように約3メートルおきに直線に転がっている。
「この先に何かあるのかな?」
アリスは好奇心のまま、その果物をたどることにした。
どれくらい歩いただろうか。
100メートルくらい先に、誰かの背中が見えた。
目を凝らすと、その人から果物が落ちている。
───果物落としてますよって知らせてあげなきゃ…!
アリスは全力で走りながらその人の背中に向けて叫んだ。
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