アリスハ堕チル

5/7
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
少女の華奢な体に似合わず、左肩に掛けてあるのは狙撃銃。 目線を下げていくと、腰のベルトには鞭。 スカートからのぞく白い右太股には、銃が収めてあるホルスターが、見えた。 「…………………」 アリスが何も言えずに口をパクパクさせていると、少女は不思議そうに首を傾げた。 「どうしたの?」 少女の綺麗な声が響く。 アリスはハッとして声を出した。 「あ、あのですねっ!その、果物を落としてますよって伝えようとして……ですね、」 アリスがそこまで言うと、少女はあぁ、と言って笑った。 本当は、彼女が持っている武器について聞きたかったのだが、そんな事を言って警戒されても困る。 アリスの咄嗟のごまかしは成功したようだ。 「アハハッ、うっかり落とした訳じゃないのよ。わざと落としたの」 「…え?」
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!