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「この辺はね、食料不足で動物が苦しんでるのよ。だから果物を落として少しでも力になりたいと思ってる」
「そうだったんだ…」
余計なお世話だったね、とアリスは笑う。
つられて少女も笑ったあと、ハッとしたようにアリスを見た。
少女の大きな瞳が見開かれる。
「……その髪…、そのエプロンドレス……。
まさか───
───────アリス?」
アリスは目を見開いた。
まだ名乗っていないはずなのに、この武装少女は自分の名前を知っていたのだ。
「アリスッ……アリスねッ!?」
少女は興奮気味に言葉を紡ぐと、アリスに抱きついた。
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