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「わわッ…!?」
アリスは思わずよろける。
「え、えっと……?」
アリスが少女に話し掛けると、少女はピクッと反応してアリスから離れた。
「あぁ、ごめんなさい。つい嬉しくて」
少女は心の底から嬉しそうに笑った。
「は、はあ……」
───この人、誰だろう?
そんなアリスの心情を悟ったのか、少女はその場でくるりと一回転してからドレスの裾をちょんとつまみあげて一礼し、口を開いた。
「自己紹介がまだだったわね。初めまして、アリス。
私の名前は"黒アリス"。よろしくね?」
黒アリスは美しく微笑んだ。
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