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誰にも会いたくない
誰にも見られたくない
それよりも 薬の副作用で からだが 何倍も重い…
ちょっと 動くだけで めまい…
薬の量が決まって 自宅療養に
なかなか ひとりでは動けない
鏡の中には 別人になった私…
まんまるだった目は つまようじで描いた直線
細く長かった首は 顎が胸につきそう
すらっと指輪が似合う指は 関節がわからない
私 どうなるんだろ
家にじっとしてる私を心配して
友だちが
「同期会 するけん 手伝って」
他の同級生は 変身した私を見て びっくりしたけど 何も言わなかった
「これ 名簿 行方不明が まだ こんなにいるんだよ
できるだけ 捜さないとな…」
「うん…」
私は 1組から 名簿を見ていた
私は3組
結構 事故や病気で亡くなってる…
あっくんは 5組
死亡…?
「えっ? あ あれ?
ねぇ これ どういうこと?
あっくん 死亡?
なんで? いつ…」
「おまえ 病気だし
知ったら きっと ショック受けるから…
その 黙ってた…
やっぱり ショックだよな?」
「それって いつ?
なんで?
病気? 事故?」
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