― 第1楽章 ―

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~♪♪♪ 《次は ○○○ ○○○ お出口は左側から…》 手始めにここから探し始めるか “ナンバーズ”の手掛かりはほぼ0に近く見付けづらいものだと 聞いていた また “ナンバーズ”よっては擬人化するやつもいるらしい さて こいつらをどう見付ける か 「おい! やめろよ!!」 ‐!‐ モノレールを降りた瞬間 制止の声が響いた 声がした方向へ目を向けると 1つ後ろの車両から先ほど猥褻行為をされていた側と していた側ともう1人が降りてきた 降りてきたのは 少女と同じくらいの年の少年だ 髪形が独特な少年は 少女を庇うように男の前に立ち 注意を呼び掛けているらしい 「なんだぁ ガキが」 「嫌がってんだろ!! わかんねぇのかよ!」 「他人口出ししてんじゃねーよ!」 「お前だってこの子とは 他人じゃねーか!! だいたい 痴漢は犯罪なんだよ!」 しばらく口論が続きそうだ いつものように無視して立ち去ろうとしたが どうも少年の存在が気になる 普通の人間のように感じるはず なんだが…
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