第4章

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昼間は街に出かけ、そして少し走っただけで私の体はクタクタで… 3秒もしないうちに私は眠りに落ちていた。 その夜、夢を見た。 沢山の人の中で、大きな声で笑う私。 周りのみんなは、そんな私を優しい瞳で見守っていて… そんな夢の中の私が、私はとてつもなく羨ましかった。 どうして私はこんな風に笑えないのか、どうして私はこんな病気なのか。って 久しぶりに、私は自分の運命を恨んだ。 いや、久しぶりと言うには語弊があるかもしれない。 だって私は、自分の運命を恨んだ記憶がないのだから。 毎朝私は、平助くんの慌ただしい声で目を覚ます。 飯だぞ~って威勢の良い声が部屋の外から聞こえてきて、目がさめると同時、心がポカポカとするんだ。 私が着替えて部屋から出ると、にっこり笑顔の平助くんが。 今日は、後頭部の方に寝癖がある。 日替わりの彼の寝癖を見つけるのが習慣化しつつある。 「おはよう」 「おはよっ!」 虫の泣くような私の声にも、嫌な顔しないで答えてくれる平助くんが、とても輝いて見える。 大広間に向かい歩いている途中、沖田さんの姿が目に入る。 朝だからか… 不機嫌そうな彼を、じっと見つめた。 「おはようございます」 これは平助くんに言うのとは別で、なるべく大きな声を出して言った。 だって彼は、そうでもしないと返事を返してくれないから。 まあ、だからといって、返してくれるとは限らないのだけれど。 ぷいっとそっぽをむき、私達の前を歩く沖田さん。 そんな彼に、平助くんははぁと溜息をついた。 「おまえ、無視されてるんだし毎日毎日挨拶なんてしなくていいんだぞ?」
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