1861人が本棚に入れています
本棚に追加
虐待を受けていた9歳の子に説教って!!!
この人…なんてこと
「3ヶ月間そんな嫌がらせされて、なんでお前は抵抗しないのか、お前には声ってゆうすげー武器があるのに、何故戦わないのか。ってな」
土方さんの言葉を聞いて、ハッとする。
どうして土方さんが私にこんな話してきたのか…不思議だった。
だけど…。
「なあ、想像できるか?あの総司が大人しくババァにいびられてんだぜ?」
ククっと不敵にも笑う彼に、私は即座に首を左右に振った。
「だろ?」
沖田さんが…物を言えない子供だった…
今では全く想像つかないけれど。
「天音、人ってな自分がダメなところを直して変わった後……昔のダメな自分そっくりなやつ見ると、イライラしたり、どこかやるせなくなったりするんだとよ」
なぜか悲しげにそう言う土方さん。
私はそんな彼の目に釘付けになってしまう。
「ごめんな…」
その土方さんのセリフが、彼の部屋から帰った今でも、ずっと頭にこだましている。
だけど、そんな沖田さんの過去を知ったところで、私にどうしろと言うのだろうか…
確かに、ワケもなく嫌われていた理由は分かったけど…
その理由が分かったところで私にはどうすることもできない。
沖田さん…幼少期の頃の自分と私を重ねて…
だからいつもあんなに切ない顔をしていたの??
最初のコメントを投稿しよう!