第4章

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「はぁ~~~~。あいつ、何してんだよ」 平助くんは、多大なため息を吐くと、沖田さんに対する悪態をついた。 しかたないよ、私のこと、どうしても気に入らないんだから。 そう、心で思いながらも微かに微笑んで見せた。 「俺、ちょっと行ってくるな?」 「…へ??」 部屋に来たばかりなのに去ろうとする平助くんに、私は驚きを隠せない。 どこへ?? と言う意味も込めて、首を傾げた。 そんな私に、平助くんは極めて短く 「総司んとこ」 と答えた。 予想もしていなかった。と言ったら嘘になるけど、平助くんの言葉に私は目を見開いた。 「な…な、なんで??」 「あー。ちょっと…男同士のハナシ」 ニヤリと不敵に笑いながら言う平助くんに、私はまたもや首を傾げた。 「へ、平助くんっ」 「あっ、お前もしかして気になるの?男同士の秘密のハナシ聞きたがるなんて破廉恥だなあ」 平助くんのからかうような言葉に、私はついつい赤面してしまう。 「ちっ…ちがっ」 そうじゃなくて… 私は… もし平助くんが私のために動いてくれているなら、申し訳ないと思って…
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