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―――― 春 東京都 ○×区
今日で高校生となる女の子が居た。
身長は平均より下、体格は少し細めで髪型はショート。
顔は普通より可愛い方だ。
彼女の名前は、笠沢 由梨香(カサザワ ユリカ)
由梨香は、岶崎高校(ハクザキコウコウ)の新しい制服を着て鏡を通して自分を見ていた。
「これが、岶崎高校の制服かあ
似合ってるのかなー」
今日は、偏差値普通の岶崎高校の入学式なのだ。
全校生徒351人
学年に3クラスずつ
1クラスに約40人
至って普通の学校だ、
由梨香は、この学校に入学する事を楽しみにしていた。
「よし、オッケー!
お母さん行ってきまーす!」
由梨香の住んでいる家から岶崎高校までは、歩いて16分。
由梨香は、玄関から飛び出して走って学校へ向かった。
そう、彼女がこの高校へ入りたかった理由は…
「馬純先輩!お早うございます!」
「おお、お早う。由梨香も今日からやっと高校生か」
道中 馬純(ミチナカ マスミ)が目的なのだ。
馬純とは中学から知り合いで、由梨香の憧れの先輩なのだ。
そして、憧れながらも恋心を持っているのだ。
「馬純先輩、一緒に行きませんか?」
「良いよ良いよ、じゃあ行くか」
馬純は由梨香の誘いに笑顔で答えた。
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