第一話 我ら、華流並高校弓道部!!

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一時間後やっと怒りが収まった。その間、後輩に八つ当たっていた。先輩としてはそれは申し訳なかった。 「むむ、この有様はどうかね…ワトソン君」 「いいや、どうかは…」 段々部活をしている私が馬鹿らしくなってきた。最近の出席率の悪さ、練習のやる気のなさ──真面目にやっている私に腹が立ってしょうがなかった。 恐らく、後輩もそう思っているだろう。 さて、どうするか? 「………遅れました」 ぬっ、と入ってきたのは同じ二年で隣のクラスの白鳥海<カナワ>ちゃんだ。口下手で重度のオタクだが、弓道はめっぽう強い。 ……なんかそれはそれで、腹が立つ。 「…………他は」 「ッ………帰った(多分)」 一応多分を付けておく。 ああ、今日は休部かな?
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