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「え、久里浜?」
京都からこの東京に引っ越してきた久里浜景悟<ケイゴ>は、きょとんとした顔で入り口で固まっていた。だが、関西ならではの理解の早さで状況を読んでいた。
軽く苦笑いをすると、こちらへ冷たい目で見た。
「何や、帰らせてもらうやんけ」
「待て、帰るな!」
「………帰巣本能」
回れ右をする久里浜の肩を掴むと、必死で止めた。
振り返る久里浜に私は薄ら笑顔を浮かべる。それに対してあいつも笑みを浮かべる。
「ハハハ、何やわいはただ帰るやんけ。その笑み何や…」
「あたしが逃がすとお思いで?」
こうして四人でだるさMAXで部活を始めた。結局、一時間と二十分遅れで始まった為、微妙な空気が流れた。
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