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「いっくらボンボン大学って言ってもねえ。なあ。ミドリもそう思わん?」
「う~ん…。一応アドレス交換したけどね」
「マジ!?さっすがミドリ!抜かりないね~。杜若学院の合コンの女王だな」
ここ私立 杜若学園はいわゆるお嬢様学校だ。
しかし、先ほどの会話でわかるようにお嬢様だなんて程遠い。
それもそのはず、小・中・高と一貫して通っている子は本当に上流家庭のお嬢様なのだが、ミドリは公立の高校受験の日に高熱を出してしまい、失敗してここに入学した。
ミドリのように高校から入学した子たちは外部入学者クラスとして二クラスある。
ミドリのクラスはほかの女子高と大差のない環境なのだが、杜若学園に通っているというネームバリューだけで誤解されてしまうのだ。
合コンで有利な反面悲しくもなる。
「今日も何人メアドゲットできるか勝負な」
「え~ミドリ絶対勝つやん!」
「さあ?わからんよ~」
ミドリにとって合コン・紹介は日常茶飯事。
高校に入学してからは1週間に1回は必ずしてきた。
中でもミドリはアドレス交換の率が高く、合コン相手と付き合いに至るまでよく発展していたのだ。
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