真実

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「なんでこゅ紛らわしいことするかなぁ?これだったら、この首輪必要なくない?」 「だって、ミオちゃんには必需品だもん!」 藤代さんはピンクの首輪から違和感のある止め具を外した。 「ミオちゃんは…。どんな時も愛しく輝く、心の中に有る宝物…。だから…。俺のそばにいてよ。」 そう言ってピンクゴールドのかわいい指輪を差し出した。 「………。藤代さん。藤代さんの気持ちは、すごくすごく嬉しい…。でも…。」 「でも?…。」 このまま頷いて、その指輪を受け取ってしまえたら、どんなに幸せだろう…。 でも…。 疑いや嫉妬にかられて、藤代さんを傷つけてしまうのではないかと、怖い…。 藤代さんと過ごす楽しい老後を夢見ていたけど…。 いざ、そこに近づこうとしている今、藤代さんを幸せにしてあげられる自信がなかった。
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