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正直…。
なんて答えてよいのか、わからないでいた…。
「ミオちゃん…。俺と一緒のお墓に入るんだって宣言してなかったっけ?この一年で気持ち変わったの?」
「そうじゃないよ。今でも藤代さんが大好きで、藤代さんのそばにいたいって気持ちは変わらない。変わらないどころか出逢った頃より、大阪に来る前よりも増えてるよ。藤代さんは、わたしの最愛で最高に大事な人。」
今のこの気持ちを何て言って説明すればいいのだろう…。
藤代さんを傷つけるのが怖い…。
そしてたぶん…。
自分が傷つくのが怖い…。
でも…。
藤代さんを失うのは、もっと怖い…。
「俺、初めて…。
自分から『好き』と言ったのも…。
『プロポーズの言葉』を夜通し考えたのも…。
ミオちゃんだった…。」
悲しそうに藤代さんが言った。
なんとなく諦めているように見える…。
いつも他人と距離をおいていた藤代さん。
諦めることで自分を守ってきた藤代さん。
もう独りにしないって誓ったわたしが、弱気になっていてはいけない。
藤代さんを信じよう。
自分を信じよう。
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