エピローグ

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ハルヤの中学卒業を待って、わたしとハルヤは藤代さんの元に帰ってきた。 あのアパートではなく、隣県に新しいアパートを借りて三人での生活をはじめた。 藤代さんと出逢って三度目の春。 一緒に過ごすのは二度目の春…。 たくさんの試練があって、遠回りして…。 やっと今スタートラインに辿り着いた。 わたしの首には、ピンクの首輪。 まぁこれ、チョーカーなんだけどね(笑) 左手の薬指にはピンクの指輪。 でも、わたしもハルヤも、まだ『藤代』の名字にはなっていない。 形や目に見えるものに捕らわれて大切なものを見失いたくないから…。 わたしがもう少し成長するまで、待ってもらうことにしている。 「ねぇ藤代さん。せっかくよいお天気だし、ハルヤは友達と出かけたし。デートでもしない?」 「どこにでも、お供いたします。お姫さま♪」 藤代さんはおどけて、わたしの手をとった。
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