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近くの公園に桜を見に出かけることにした。
まだ咲き始めたばかりの桜。
「一昨年も、こんな感じの桜を二人で見たよね。」
「去年は、誰かさんのせいで一緒に見れなかったけどねぇ(笑)」
「うるさいよ。今こうやって一緒に見れてるんだから、それでいいでしょ!」
毎年桜を見るたびに、つつかれそうだなぁ…(泣)
「俺さぁ。ミオちゃんが離れていくことを想像したら怖くてナカナカ大阪に行けなかったんだ…。大阪に会いに行って、決定打を出されることを想像したりして…。なんでこんなにミオちゃんのことが好きなんだろう…。いい年して自分が恥ずかしい…。」
藤代さんが一年も知らないふりをしていたのは、わたしがいなくて気楽だったからではなく、藤代さんなりに悩んでいたせいだったんだ…。
お互いがお互いを想いすぎて、すれ違っていたんだね…。
「なんでかって…。
そんなこと、決まってるじゃないの。
わたしが、藤代さんの宿命の人だから♪
わたし以上に藤代さんを愛せる人はいないから!
わたしも藤代さんが大好きよ♪」
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