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―――…そして一週間後。 最低限の持ち物だけを用意して、いつもに増して魔王は意気揚々としていた 前もって城にいる同士達に《勇者討伐?》の旨を伝えてはいたが、フェイズ達が予想した通り、城の中は荒れた。 「ダメです魔王サマァァア!!」 「行かないでェェエエっ!!」 「俺らも連れてって下さい!!」 「そんな…魔王様の愛らしいお顔が拝見できなくなるなんて……」 「フェイズだけずりぃっス!!」 様々な悲痛の叫びと懇願が飛び掛かっていた ただでさえ、男だらけの城だというのに…ムサイことこの上ない 「ディール!頑張ってフェイズを押し倒せよぉ!」 こんな意味不明な声も挙がっていた。 「押し倒す……?」 「うはっwそれは性的「それ以上は違う意味で貫きますよ、ディール」 「……ごめんなさい」
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