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「むぅ…」 いくら何でも一日で19人は多すぎる フェイズが上げたリストの中に、数人、自分も見知った顔の名があったのを思い出して、魔王は顔を歪めた。 仲間が立て続けにやられたのだ、 許せることではない。 目にかかる前髪を払いながら、誰に言うわけでもなく魔王は呟いた。 「ん……ならば我が………」 ふと思いついた案(?)に、先程までの重い表情は一変。 子供のように、ぱぁっと輝く笑みで、魔王は早速フェイズとディールに伝えようと玉座から立ち上がった 「ゆーしゃとやら…我におしょっ…おそれおののくがいい!」 含み笑いをしながら走っていった魔王の身体は、少年のように幼かった……
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