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「魔王様!?」 「よぉ、どーしt……!!」 口を慎め!とフェイズはディールの後頭部に、容赦なく思いっ切り本の角を食らわせた 「どうなされました?魔王様」 「ディールもいるなら調度よかった」 色んな意味で屍と化しているディールと何事もなかったように振る舞うフェイズに、魔王はそう言った。 他の部下達には滅多に見せないその無邪気な笑みに、思わず吐血してしまいそうになるのを我慢しながら、フェイズは悪い予感しかしなかった。 「実はな我、ゆーしゃ?を倒すことにしたのだ!」 「へ?」 「いやいやまおーサマじゃムリっ…痛!!」 「いきなり何故そのような……」 痛みに悶えているディールを無視して、フェイズは魔王に問い掛けた。 やべぇw頭がwww死ぬwと、一人で笑い泣きしているディールは目に入っていないのか、魔王は相変わらず輝いた表情で、 「ゆーしゃの悪行もこれ以上は黙っておけぬ!」 「それは私も同じですが…」 「故に我がこの手でゆーしゃなる者に自ら制裁してやるのだ!」 「……フェイズ口開いてんよ」
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