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故にフェイズとディールに意見を聞きにきたのだ!という魔王にフェイズは唖然とした。 ま、魔王様がご自身の手で勇者を倒しに行くですと? そんな無茶な話、簡単に許可するわけには!! …しっ…しかし……そんな… もし魔王様の無垢な肌に傷でもついたりしたら…… 「だ、ダメか…?」 いつもは二つ返事で了承するフェイズでも、今日はまたいつもとはわけが違う まるで捨てられた子猫の如く上目遣いで懇願され、不覚にもその姿にクラッとしてしまう。 いくらそのお姿が可愛らしくとも、危ない目に合わせるくらいなら、いっそこの命…… 「……魔王様」 危険な目に合わせるならばこのフェイズ、魔王様に嫌われる覚悟で…… ゴホン、と咳ばらいをし、魔王の小さな背丈に目線を合わせる為膝をつくとフェイズはこう言った。 「どんな理由があろうと、そんなきけ…き……け…え?」 「…うっ((´;ω;`))」 「っ!フェイズがまおー泣かせたwww」 「なっ…魔王様?!」 ニヤニヤとからかってくるディールを叱咤しながら、フェイズはおろおろと魔王を落ち着かせようとするが、一向に魔王の涙は止まらなかった。 「ふぇっ…ふぇいずならわかってくれると思っ…」
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