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まるで幼児のように泣き叫びながら魔王は言うと、 「ふぇいずなんてっキライだぁ!」 と走って出ていってしまった。 「……ふぇーいず?」 「魔王…様……」 多少の覚悟はしていたもの、初めて魔王に「嫌い」と言われたフェイズは、まるでこの世の終わりとでもいう顔で、銅像のように固まってしまっていた ことの成り行きを笑いを堪えながら見守っていたディールも流石に見兼ね、 声を掛けるものの、フェイズはちっとも耳に入っていないようだ。 「つかさー…まおーサマに過保護すぎなんだよ、フェイズ」 「う…うるさい……」 「俺ん時はそこまでじゃなかった癖にw贔屓www」 「お前はあまり可愛いげがなかったからだ」 そう言いながら、 床にのの字を書いて今にもキノコを栽培しだしそうなフェイズを見て、ディールは何を思ったのか、しゃーねーなっとベットから起き上がるとフェイズの肩を叩いた。 「俺がまおーサマの機嫌治してきてやっから、元気出せって!」 「お前に出来るとは思わないが…」 「俺を誰だとwディール様だぞ!」 「む……」 何かと案外魔王様と1番話しが合うのは、フェイズよりもディール。 そのことは悔しいながらも認めざるおえないフェイズは、仕方なくディールに頼みましたよ!と後を託した。
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