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「フンっフフーン♪」
*ディールが何の鼻唄を歌っているかはご想像にお任せします
久々に気分がいい。
それは先程、魔王が泣いて出て行ったからではなく、フェイズが遠回しにではあるが自分を頼ってくれたからだ。
ディール自身、魔王の事はフェイズと同じくらい……いや何故かそれ以上大事に思っている
細かくいえば、魔王とは切っても切れない深い縁があるからだ。
まぁそれはさておき、
ここずっと、思い返せば、フェイズは「魔王が…」「魔王様に……」
その繰り返しばかりで、あまりいい気にはなっていなかった。
先程ひざ枕をしてもらっていたのも、フェイズがずっと魔王に構っているから俺だってたまには!……という小さな嫉妬心からだ。
それ故ディールは、魔王の機嫌を治してくる代わりにフェイズに一つ条件を出した。
『一週間、ひざ枕+耳かき』
フェイズから言わしてみれば、ディールと魔王はある意味似た者同士らしい。
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