01:落下少女

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「ミーくんはまるでニンゲンみたいですね」 「お前は悪魔みたいだけどな」 「失礼な、ぼくはニンゲンです」 「ぷっ………くくっ」 「?」 さっきまで青ざめていたと思ったら、ミーくんはいきなり吹き出した。 「くくっ……ニンゲンがニンゲンって主張すんなよ……」 「みんながぼくをニンゲン扱いしないからですよ」 ぼくは頬を膨らませて抗議した。 しかしミーくんは、本当におかしそうに、おもしろそうに、……楽しそうにぼくに言う。 「そりゃ、鳩に助けられたうえ、その鳩を爆発させてりゃな」 「あ、あれは手違いです」 「手違いで爆発させられるニンゲンがいるのかよ?」 「中にはいるでしょう」 「へー、初耳だ」 ニヤニヤするミーくん。 なんだか、ぼくまで楽しくなってきて、思わず頬が緩む。 久しぶりに頬を緩めた気がして、ぼくはなんだかほっと落ち着いたような気がした。 「ミーくんといると、楽しいですね」 「はぁ!? なにいって……っ」 「ミーくんは、楽しくないですか?」  
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