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「ミーくんはまるでニンゲンみたいですね」
「お前は悪魔みたいだけどな」
「失礼な、ぼくはニンゲンです」
「ぷっ………くくっ」
「?」
さっきまで青ざめていたと思ったら、ミーくんはいきなり吹き出した。
「くくっ……ニンゲンがニンゲンって主張すんなよ……」
「みんながぼくをニンゲン扱いしないからですよ」
ぼくは頬を膨らませて抗議した。
しかしミーくんは、本当におかしそうに、おもしろそうに、……楽しそうにぼくに言う。
「そりゃ、鳩に助けられたうえ、その鳩を爆発させてりゃな」
「あ、あれは手違いです」
「手違いで爆発させられるニンゲンがいるのかよ?」
「中にはいるでしょう」
「へー、初耳だ」
ニヤニヤするミーくん。
なんだか、ぼくまで楽しくなってきて、思わず頬が緩む。
久しぶりに頬を緩めた気がして、ぼくはなんだかほっと落ち着いたような気がした。
「ミーくんといると、楽しいですね」
「はぁ!? なにいって……っ」
「ミーくんは、楽しくないですか?」
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