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ぼくは足元に落ちていた石ころを拾いあげて魔王さんに見えるように、
ドオォォオォオンッッッ!!!!
と、爆発させた。
「―――あ」
「バ、ババババババカお前なにして……!」
思ったより爆発が大きくなったみたいで、石ころは小さく破裂して飛んだようだった。
壁にところどころ、小さな穴があいている。
魔王さんは何がおきたのかイマイチわかっていないみたいだったが、ミーくんは何故だか焦っていた。
「どうかしましたか」
「お前、あんな爆発、頭に破裂でも当たったら……! か、頭、大丈夫ですか! すみませんコイツちょっと天然なんです!!許してやってくださ……」
「すげー!!!」
「へ?」
ミーくんが慌てて弁明したが、それを打ち切るように、魔王さんが叫んだ。
ミーくんは呆然としている。
「何お前、ニンゲンのくせに能力あんのかよマジすげー!!」
「………あ、あの、頭?」
「ほらみなさい。魔王さんには当たってないですよ」
「いやお前は自慢げにする資格な」
「本当にニンゲンかよお前ー!!」
魔王さんは大絶賛のようだ。
よっぽど爆発が気に入ったらしい。
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