三枝

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布団の中で眠る少女。だが何よりも銀色の長い髪が印象的だった……顔も見たところ日本人とは違う雰囲気なのがハッキリ解った。 そんな少女の頬に軽く手を添えた彩さん。次の瞬間、とんでもない事をやってくれた。 「起きんか!!」 平手打ち。頬に勢い良く放たれた一撃のショックで少女は一気に目が覚めた。 「……ここは?」 「翼の言えよ。あっ、翼って貴女を背負ってきた甲斐性ゼロの厨二祖チン野郎の事ね。……って翼いたの!?」 「今更わざとらしいよ」 彩さんはいつもブッ飛んでる。黙っとけば美人なのに…… 少女は俺に目を向けた。そして視線を下に向けて震える声で言葉を口にする。 「……あ……りがとう……ございます……」 声だけでは無かった。身体も震えている。それは怯えるかの如く。
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