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「お願いします。あの人のお金を返して下さい」
小さな女の子の声が響き渡った。
目に映った光景には……如何にも不良にしか見えない高校生が五名。そしてフードをすっぽりと被った女の子が必死に不良の一人の服を揺すりながら訴えていた。
ぱっと見が小学生後半、いや中学生成り立てかもしれない女の子。そんな女の子を不良どもはケラケラと笑い飛ばしていた。
「何だクソガキ?お兄さん達はお前に相手している隙はねーんだよ」
「……返してください。私見たんです。あなた達が力付くでお金を奪ったのを……そんなあなた達を私は許しません」
その言葉に不良どもはさらに笑い立てた。
「これは傑作だな。正義ぶったお嬢ちゃんが俺達に立てつくなんてな。ちょっと肉体的にも性的にも解らせてやろうか?ああん?」
不良は女の子の細い首を握り上げた。
「か……あぁっ……」
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