~櫂の気持ち~

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…………暫くして龍が部屋から出てきた。 「おい、あの子大丈夫なのかよ?」 「……あぁ、取り合えずはな」 龍は表情を曇らせた……。「……かなり衰弱している。このまま熱だけですめばいいが、他の病原菌が体内に入り込めばヤバイ……」「ヤバイってことは最悪の場合“死ぬ”ってことか?」 「最悪の場合はな……。取り合えず何かあってからじゃ遅いから付きっきりで看護するよ」 「……お……だ…う」 「なんて言ったんだ?聞こえない。」 龍はズイッと耳を近づけてきた。 「……俺も手伝うって言ったんだよ!」 顔を真っ赤にしながら言ってきた。
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