Snow White

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「…キレイやな」 よく博貴との 待ち合わせに使った場所までの道を飾る街のイルミネーション。 「雪、か…」 空からは雪が 優しく俺を包み込むように 降っていた。 急ぎ足のように流れる めくりめくる季節に ちっぽけな抵抗を ふと立ち止まってみた。 何もかわらないのに。 あれからどれだけ過ぎたんかな? なぁ博貴?あいも変わらず笑ってますか? あの時交わした約束。 『なぁ、亮ちゃん?』 『…どうした?』 『亮ちゃん…ずっとずっと好きやで。大好きやで』 『俺もずっと好きや』 永久の愛と誓って 今も… 夜空に舞う雪が 俺の髪を撫でて 肌に触れる。 優しく笑ってくれた 博貴のように。 ただ、それが嬉しくて 雪と博貴を重ね いつまでも見つめていた。     
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