373人が本棚に入れています
本棚に追加
『あと、何度博貴に会える?』
指折り数える。
だけどそんなの
分からなくて。
でも、それは言い訳。
分かりそうだった。
でも分かりたくなかった。
そんなことを繰り返して
不安になる夜もあった。
だけど、
『こんな身体やったら誕生日プレゼントとも、クリスマスプレゼントも用意できへん』
どんな高価な指輪
なんかよりも
『…え、博貴?』
『亮ちゃんに会いたくて来ちゃった』
『病院は?』
『だ、大丈夫やから』
『はぁ。歩いて一緒に戻るで』
『…チェッ』
『博貴。ありがとうな』
博貴がくれる
サプライズが
何よりの贈り物やった。
最初のコメントを投稿しよう!