二章

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しばらく目の前に広がる市場を見上げていれば、もしかしたらここは自分が知っている場所…時代では無いのかも知れないと思い始めた アスファルトのない土の地面 売り物の手作り感 行き交う人々の服装 何より空を見上げれは何も無いのだ… 高層ビルや飛行機、電柱などが視界に入らず、ただ青く深い空が広がっていた 《さて、状況を確認しますか!》 黒い猫の姿でその身体能力を十分に生かすように後ろ足で地面を蹴りあげ、壁に立て掛けてあるものを使い、屋根に登る 《凄い身体能力!猫ってこんなに身体が軽いのね!》 綺麗な翠色の瞳を輝かせ、今自分が登って来たところを見下ろした
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