第1章

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入園式から数日たった日――。 今日は初めてリュックにお弁当を詰め、幼稚園へと向かった。 午前中は、工作や平仮名の練習をし、お昼の時間になった。 みんなお弁当を開いてる。 その時、ふと、私は思ったことがあった。 『何で、一日に3回もご飯を食べるんだろう…。』 私は、今まで一日2食が普通だと思っていた。 というのは、母が料理を 殆ど、しなかったから。 朝ご飯は、パンやコーンフレーク。 夕飯は、父が毎月のように、タイの出張で毎回買って来る、トムヤムクンや、グリーンカレー。 当時は、ヒーハー、ヒーハー言いながら、食べてました。 そのおかげで、私は、辛いものが好きなのでしょうか? お袋の味と言えば、グリーンカレーや、トムヤムクンか たまに、作る豚の角煮でした。 母の煮物を作っている姿は、思い出せない。 本人は、作っていたと言っていたけれど。 今でも、肉じゃがや普通のカレーを食べたければ 近くに住む、母方の祖父母の家へ行く。 何故なら、肉じゃがは、作り方を母に聞いても上手く行かなかったから。 しかも、祖母は調理師免許を持っており、とても料理が上手だった。 料理は、いつも祖母に教えてもらっている。 今の母は、幼稚園の頃より作らなくなった。 私と妹が料理をするようになったからであろう。 まあ…、料理やらの細かい話は 後々、話す事として。 ともかく、衝撃だった。必要あるのか?と、思った。 でも、毎日お昼を食べるようになると、午後は遊びまわったりするので、自然と必要とするようになった。
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