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と、思ったものの、マークレイ関係者が背後にいるのでしない……いなけりゃ嬉々としてやるけど。
カマかけてみるかな?
「それはそうと、パーム家はやることがホント、野蛮ですよね」
ピクリと刺客の表情に本当に小さな反応があった。
よし。もう一息だな。
「あの息子はバカですから、父親もバカなんですかねー? いやはや、あの一族はアホばっかり……」
「──黙れっ!」
凄い睨んでます。おお怖い怖い。
「おや? どうしました? どうして貴方が怒るんです? 怒るということは、パーム家の方なんですか?」
刺客は、しまった! という顔になり、顔を伏せた。
「まぁ、初めから分かってましたけどね。
あのバカ親子に帰って伝えて下さい……」
俺は刺客に顔を近付け、『次、妙なことをしたら潰す』と言付けを言い渡すと、刺客は無言で首肯した。
「……よろしい」
俺は立ち上がり、刺客の脳天に踵落としをして気絶させ、馬車へ戻った。
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