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納得し、ひとり「うんうん」頷いていると、
「……で、あんた達が来て三日くらいになるけど、彼が言ってた事、本当にやるの?」
マリーが確認するように聞いてきた。
「うん。間違いなくやるよ」
『……俺は一刻も早く元に戻りたい』
フェイトがぼそりと呟いたのを聞き流し、エミリアはマリーに言う。
「そっちの準備が整えば、お兄ちゃんは動くはずだよ」
言われたマリーは、少し不安げな顔をしたが、「分かったわ」と言い、視線を虚空に向けて、しみじみと呟いた。
「彼から話しが来たときは何の冗談かと思って驚いたわ」
◆ ◆ ◆
舞踏会が終わり、終始、居心地が悪い思いをしていたマリーは、なんとなく今回の舞踏会を思い返してみた。
初めて舞踏会に参加したのは二年前。今回の舞踏会で三回目になる。
毎回毎回、来ている貴族達には、やれ貧乏貴族、やれ貴族の恥さらしなどと罵倒されてきた。
今回も、例に漏れず罵倒されるのかと思いきや、女性貴族だけにしか言われない。
不思議に思った。
周りを見渡してみると、野郎共がこぞって一ヵ所に集まっているのが見えた。
好奇心が芽生え、マリーはそうっと近寄ってみることにした。
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