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◆ ◆ ◆
それは遠い遠い遥か昔──
人々は、血で大陸を染めるのではないかと思う程に殺し合いました。
力を持たぬ弱者は、力ある強者に怯え過ごす毎日。
そんな狂気に満ちた地獄が永く続く時代がありました。
ですが、そんな地獄の日々にも終わりは訪れます。
突如現れた一人の青年。その青年は、圧倒的なまでの強大無比な力を振るい、瞬く間に血に染まる大陸を平定しました。
力を持たぬ弱者は、彼を英雄、又は救世主と崇めます。
そんな彼の背には、六方星に似た真っ赤な痣がありました。
そして、大陸を平定した彼は行方を眩ませてしまいます。
彼が何処へ行ったのか、何処からやって来たのか……また、彼が何者なのかを知る者は誰もいません。
唯一、彼に繋がるのは、彼の背中にあった“痣”だけでした──
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