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着替えを済ませ
数人の侍女を連れて、食事をする部屋へと歩く。
廊下を進み、階段を横切ると、ふいに澄んだ声が私を呼び止めた。
「ジュリー」
振り返って、私は言った。
ジュリー「あら、シェリー。おはよう」
シェリー「おはよう。ご機嫌いかが?」
美しい端正な顔にニコッとえくぼを作らせる
シェリーは、私の義理の姉で、女王様の実の娘。
シェリーは、肌がとても白く、痩せていて
髪は、茶色く
その緩くウェーブがかかった、長い髪を美しく輝かせていた。
その病的な美しさが私を見つめさせる。
ジュリー「機嫌なら良いわ。あなたは?」
シェリー「私?私は、普通…と言ったところね。」
ジュリー「そう。」
内心、素っ気ないなぁ…と思いながら、再び、シェリーと共に歩く。
ジュリー「今日の朝食は何かしらね?」
シェリー「私は、ローストビーフが食べたいわ。
それがダメなら…キャビアかしら?」
ジュリー「嫌よ、キャビアなんて。美味しくないわ。」
シェリー「美味しくないなんて、おかしいわ。プチプチしてて、サンドイッチに挟めば、絶品よ!」
目を輝かせて、シェリーは言う。
ジュリー「なら、鮭の卵でもいいじゃない。」
シェリー「違うの!ぷちっと感がまったく違うの!キャビアの方がより、『ぷちっと』してるのよ!!」
ジュリー「あらそ。
どっちにしろ
魚卵だから、私は食べないけれどね」
喋りながら、歩いていると
すぐに目的の場所へ着いた。
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