第一章

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着替えを済ませ 数人の侍女を連れて、食事をする部屋へと歩く。 廊下を進み、階段を横切ると、ふいに澄んだ声が私を呼び止めた。 「ジュリー」 振り返って、私は言った。 ジュリー「あら、シェリー。おはよう」 シェリー「おはよう。ご機嫌いかが?」 美しい端正な顔にニコッとえくぼを作らせる シェリーは、私の義理の姉で、女王様の実の娘。 シェリーは、肌がとても白く、痩せていて 髪は、茶色く その緩くウェーブがかかった、長い髪を美しく輝かせていた。 その病的な美しさが私を見つめさせる。 ジュリー「機嫌なら良いわ。あなたは?」 シェリー「私?私は、普通…と言ったところね。」 ジュリー「そう。」 内心、素っ気ないなぁ…と思いながら、再び、シェリーと共に歩く。 ジュリー「今日の朝食は何かしらね?」 シェリー「私は、ローストビーフが食べたいわ。 それがダメなら…キャビアかしら?」 ジュリー「嫌よ、キャビアなんて。美味しくないわ。」 シェリー「美味しくないなんて、おかしいわ。プチプチしてて、サンドイッチに挟めば、絶品よ!」 目を輝かせて、シェリーは言う。 ジュリー「なら、鮭の卵でもいいじゃない。」 シェリー「違うの!ぷちっと感がまったく違うの!キャビアの方がより、『ぷちっと』してるのよ!!」 ジュリー「あらそ。 どっちにしろ 魚卵だから、私は食べないけれどね」 喋りながら、歩いていると すぐに目的の場所へ着いた。
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