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「せいくん?ど~したの~?がっこ、着いたよ~。」
真琴が俺の顔を覗きこみ、話しかけてくる。
「ん?ああ…ちょっと考え事。真琴には関係ねぇから。」
「がっこのことなら関係おおありだよ~。」
わかってんなら聞くなよ。
「別にいいだろ。とりあえず行こうぜ。
確かパンフレットには…」
「ここだよ~。」
真琴がパンフレットの地図を開いて指差していた。
そこには、フリガナで「だいいちうんどうようたいいくかんよびしつ」と書いてあった。
「…なんでフリガナかいてんの?まさか読めないとか「えい~。」…ってあぶねぇ!!何しようとした!」
突然、真琴が唇を俺の顔に近づけて来たのでとっさに回避した。
「いや~。うるさいおくちをふさごうとおもって~。」
こいつ…俺の穏便で平穏なはずの学園生活を一瞬で崩そうとしやがった…。
「やだなぁ~。わたしたちのらぶらぶなところをみんなにみせてあげようとおもっただけだよ~。」
「恋人どうしならな!俺とお前じゃ真逆だろーが!」
「わたしのこと好きなくせに~。」
「昔のたった一瞬だ!しつけぇな!」
「じゃあ嫌い?せいくんはわたしのこと嫌い?」
「それは…」
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