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「じゃあ、行ってきます。」
「ええ、…無事で帰ってきてね…。」
「ああ、大丈夫だ。なに、戦争と言っても誰も死にはしない。そのためのプログラムウェポンだろ?」
「そうですけど…。」
誰かが向こうで話している。 声からして母さんと…誰だろう?
「誠を起こしてしまったようだな…。」
「誠…。……は戦争に行くのよ…。」
母さんの言葉の最初がよく聞こえなかったが戦争に行くことはわかった。
「ああ、戦争に行くんだよ。大丈夫だ。すぐに帰ってくるさ。…そうだ、誠にこれをやろう。」
そう言って俺の手のなかに自分のしていたネックレスを渡した。
「これはな…。私が自分で作ったんだぞ。私が帰るまで持っていてくれ。…いいか。私は絶対帰ってくる。お前はそれまで無くさずに持っていてくれ。」
彼はそう言いながら僕の頭をなで、母さんに別れの言葉を残し、家を後にした…。
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