マコト

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ジリリリリ!! 「んぁ!なんだなんだ!!…って、目覚まし時計だよな。俺がセットしたんだし当たり前だよなー。」また…あの夢を見たのか…。まったく、最高に悪い目覚めになったじゃないか。今日から新しい高校生活が始まるって言うのに…。 「まことー!起きてる?朝よ。」 下から母さんの声がする。 「ああ。起きてるよ。」 ていうか高校生にその一言はないような…まあいいか。 俺、海口誠(うみぐちまこと)は今日から夢にまで見た「PW学園」に通うことになっているのだ!! 「せいくーん。おば様が待ってるよー。」 学校は超キレイ、男女比率は同じぐらい、家から近い、そして驚くなかれ就職率100%!! 「???ひゃくぱーせんと?せいくん。わたし数学は苦手だよ~。」 こんないい学校に通えるんだよ!俺! 「わぁ~。せいくんすごいね~。」 夢かもしんないよね! 「そうかもね~。」 ちょっと君! 「んー?わたし~?」 うん! 「何かな?せいくん?」 夢じゃないか確かめるように頬をツネって! 「いいよ~。…えぃー。」 え…?痛く…ない。 じゃあ…これは…夢…?「そうかもねー。」 な…!何だ…と…!
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