垣間見

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その後のあなたと私のお見合いには、あなたは結局両親に連れられてやってきた。 あなたの顔はさっきのような泣き顔ではなかったけど、私にはあなたの心が涙で溺れていることが手にとるように分かった。 お見合いの席で何も言わないあなたに両親が小突いていたが、結局あなたは一言も話さなかった。 ただただお互いの両親が、あなたと私のこと、「家」のこと、会社のことを褒め合い、それと同時にお見合いの話はトントン拍子に進んでいった。
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