席替え。

4/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
2人で笑ってると、 いつの間にか私のクジは 先生が引いてて… 「吉田、お前あそこだぞ。」 と言い、1番後ろの窓側の席を 指していた。 窓側かぁ、寝心地よさそうだな、 なんて考えてると、 隣で舞が今にも踊りだしそうだった。 「ま、舞…??」 反応がない…。 「おーい、舞さーん」 と言いながら、目の前で手を振ってみた。 すると、 「さくらっ!!!」 いきなり腕を捕まれた。 「ど、どーしたの???」 「あたしたち、席前後だよっ!!!」 「・・・本当に???」 「本当だって!!!ほら、見てみなよ!!!」 舞に言われて、 黒板に書かれた座席表を見る。 … 中谷 吉田 ………………………。 私は目を輝かせて先生に ありったけの感謝を伝えた。 「先生っ!!!!  私のクジを選んで下さって  本当に本当に本当に  ありがとうございましたっ!!!!!  この御恩は一生忘れません!!!」 「そ、そうか…。ハハハ…」 先生が若干引いていた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!