1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
2人で笑ってると、
いつの間にか私のクジは
先生が引いてて…
「吉田、お前あそこだぞ。」
と言い、1番後ろの窓側の席を
指していた。
窓側かぁ、寝心地よさそうだな、
なんて考えてると、
隣で舞が今にも踊りだしそうだった。
「ま、舞…??」
反応がない…。
「おーい、舞さーん」
と言いながら、目の前で手を振ってみた。
すると、
「さくらっ!!!」
いきなり腕を捕まれた。
「ど、どーしたの???」
「あたしたち、席前後だよっ!!!」
「・・・本当に???」
「本当だって!!!ほら、見てみなよ!!!」
舞に言われて、
黒板に書かれた座席表を見る。
…
中谷
吉田
………………………。
私は目を輝かせて先生に
ありったけの感謝を伝えた。
「先生っ!!!!
私のクジを選んで下さって
本当に本当に本当に
ありがとうございましたっ!!!!!
この御恩は一生忘れません!!!」
「そ、そうか…。ハハハ…」
先生が若干引いていた。
最初のコメントを投稿しよう!