シャロムの唄
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それにしても、あの歌はいったい何なのだろう。 それは時折、俊一の夢に出てきては繰り返し、繰り返し、歌われる。 繰り返されるフレーズは俊一の脳裏にしっかりと焼き付いている。 だが不思議なことにその旋律だけは、目覚めて意識がはっきりとしたときには記憶から消えているのである。 その夢の存在が何なのか、俊一は時間があれば考えるようになっていた。
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