01 『変態』と呼ばれし非青春少年は野宿少女と邂逅する。

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 季節は夏。  太陽の熱が波打って、海岸線の波打から連想されたビーチのお姉様達に僕の変態が波打つ真夏の最中。  所謂、夏休みと言われる超絶メランコリックな景色が広がる現在進行。  僕は学校のプールでスク水女子ときゃっきゃっイチャイチャしていた。  しかも、後輩女子と言う少しロリコン属性のあるお兄さんには堪らない特典が付いていたりする。 「だぁずげでーぇ!!」 「シネ変態ロリコン!!」 「な、なんで、こっちにくるの!? に、逃げろーッ!!」  いや、状況に訂正をいれるとしたら僕は溺れていた。スク水女子目当てに水泳の授業の補講に来たんだけど、水泳は大の苦手なんだ、それはとても残念だがしょうがない。  体育の先生はプールサイドで便をしながら歩を進める犬を見るかのような蔑む目で仁王立ちして僕を見ているだけで、特に生徒指導的行動を起こす気はないみたいだ。  なんとラッキー。無人の路地に500円玉を見つけた並にラッキーだ。と、そんな事を考えるからまた最悪な結末だよ。  
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