002  A secret byte and a kitten

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父さん達が出てってから この四人で迎える初めての朝 僕はいつも6時頃には 起きている。 キッチンに行き 珈琲をコップに注ぎ 椅子に座った 暫くすると2階から 誰か起きてきた。 ……こんな早く誰だろ? ガチャっと音をたてて リビングのドアが開いた 「………おはよ」 「おはよ琥珀君」 琥珀君は低血圧みたいで 朝は基本的に死んでいる。 機嫌も悪いしね 「珈琲はブラック?」 「ミルクと砂糖5杯」 砂糖5杯!? 見かけによらず甘党なんだ 「わかったよ」 椅子から立ち上がり キッチンに向かう …ミルクと砂糖5杯 えーとミルクは ……………あった ミルクと砂糖5杯入れた 珈琲を琥珀君の目の前に出した。 「琥珀君何時に学校行くの?」 「………6時半」 やっぱり風紀委員って 朝早いし大変だなあ 「朝ごはんとお昼ご飯いる?」 「…いらない」 お昼抜き? てか朝ごはん抜きで 大丈夫なのかな? でも6時半だったら もう時間ないか。 「お昼のお弁当作って 持っていこうか?」 「……頼む 珈琲美味しかった あと琥珀君じゃなくて琥珀な」 ポンと僕の頭に手を置き ふんわりと笑った それ、反則じゃない? ふいにするとか反則じゃないかな? 「わかった、よ」 「なら先に行くな」 琥珀ってふいにドキッと することしてくるよね うん、心臓に悪い  
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